「甘酒が最優秀賞」

岩波酒造 県鑑評会で

松本里山辺の岩波酒造が作った甘酒が、県甘酒鑑評会で県知事賞(最優秀賞)に輝いた。精米歩合9割未満と同9割以上の二部門で審査。同社は「造り酒屋の甘酒」を9割未満の部門に出品し、最優秀賞に選ばれた。受賞は2年ぶり2回目。(藤原麻理子)

40年前から作り続けている甘酒は、優しい甘みと米粒感の残るさらっとした飲み心地が特徴。「日本酒も甘酒もこうじ造りが重要」と、杜氏の佐田直久さん(56)。伝統的な製法はそのままに水分・温度管理などこうじ造りの研究を重ね、味わいを進化させてきた。

近年は健康志向の高まりや免疫力向上の観点から甘酒に再び注目が集まっている。子どもも飲めて癖がないので、ジュースや牛乳と割ったり、スイーツや料理などにアレンジしても楽しめる。「県内には酒蔵やみそ蔵が多く、発酵食品は昔から親しまれてきた食文化。栄養価の高い甘酒が健康や笑顔につながれば一番うれしい」と佐田さん。

1872年創業の同社は今年150周年のメモリアルイヤー。今後数量限定で純米大吟醸の販売なども計画している。「造り酒屋の甘酒」は、350ml450円、900ml900円。県内酒販店のほか同社のウェブサイトからも購入できる。TEL 0263-25-1300

[引用:『MGプレス』2022年1月7日(金)号) p.2]

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