「甘酒 中信2酒蔵が最高賞」

県鑑評会2部門28点審査

第4回甘酒鑑評会(県など主催)が長野市でこのほど開かれ、松本市里山辺の岩波酒造と木曽町福島の中善酒造がいずれも最高賞の県知事賞を受賞した。玄米から1割以上削った米が原料の「精米歩合9割未満部門」に、県内14の酒蔵が各1点を出品したうち、知事賞に3点、次ぐ県酒造組合会長賞に1点が選ばれた。(横内里美、向山均)

岩波酒造は一昨年に続く2度目の最高賞となる。衛生管理を徹底した丹念なこうじ造りに由来する雑味のないすっきりとした甘さ、香りの良さなど技術、品質への高い総合評価を得た。甘酒を40年造り続ける中、健康志向を背景に近年需要が増し、通年出荷する。杜氏の佐田直久さん(55)は、来年迎える創業150周年も念頭に「醸造を通じ地元の方々の健康と笑顔をつくり続けたい」と自信に変える。

中善酒造店は、県産の酒造好適米ひとごこちを59%まで削り、その米で作ったこうじを全量使った”ぜいたく”な甘酒で二年連続の県知事賞に輝いた。しつこい甘さを抑えるこうじの仕込み方や糖化に最適な温度管理などを追求、味に磨きをかけた。杜氏の山口孝さん(46)は「『発酵食品のまち』を掲げる木曽町の酒蔵として地域振興にも貢献していきたい」と意欲に燃える。

甘酒鑑評会は、同部門と主にみそ蔵が出品する「精米歩合9割以上部門」で構成し、本年度計28点を審査した。

[引用:『市民タイムス』2021年12月26日(日)号) p.2]

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