鏡花水月 純米吟醸 生酒

蔵人による評価・選定

毎年新酒ができると、蔵の中では、唎酒が行われ、このタンクの酒はそのブランドのあの銘柄で出すのにふさわしいかということを議論をします。時には蔵人同士、意見が真っ向から対立する場合もあります。果たして火入れをし、熟成が進んだ時にこれで良いのか、この味わいなら生酒として提供しうる・・・等々。そんなこんなの厳しい選定と全体の了解を得て、やっとその年の銘柄はこのタンクのものだということが決定されていきます。

「鏡花水月 純米吟醸 生酒」も、しぼりたての冬だけではなく年中出荷される生酒という条件の下、一年中お客様が求めるフレッシュな生酒足りうるかということをテーマに醸された酒を、蔵人全員で厳しく評価し、晴れて市販酒として皆様のお手元に届けることができております。

鏡花水月ブランド唯一の生酒

現在、全商品特定名称酒、無濾過による造りをコンセプトとする「鏡花水月」ブランド。本商品はこの「鏡花水月」ブランド唯一の生酒になります。生酒で提供させていただくお酒と、火入れで提供させていただくお酒は、かなり性質が異なります。特別な工夫をしないまま、生酒保存をした場合には、-5度程度の低温環境においても、熟成がじわじわと進んでいってしまい、しぼりたての味わいと、次の醸造年度が始まる頃の味わいは誰が飲んでもわかるぐらいの変化が良くも悪くも生じてしまいます。そこで、佐田杜氏と我々蔵人たちで考え、使う酵母や種麹の使い方、炭濾過の採用、貯蔵方法等々で工夫をし、「鏡花水月」の名に恥じない生酒の香りと美味しさを、1年間通じてほとんど変わらないまま提供できるようにしております。

また、酒好きのマニアックな選び方になってしまうのですが、説明した通り「鏡花水月 純米吟醸 生酒」は1年間を通じて安定した生酒になっている一方で、冬にしか出荷しない「1873-01 純米吟醸 生酒」は、冬のその時期に香りと美味しさのピークを持っていくような造りをしているため、2本の生酒をそうした違いを楽しむという観点から選んでいただくと面白い勉強ができます。

激戦区の中で。

酒屋さんに行き、大きな冷蔵庫の前に立てばわかるように、市場において「純米吟醸 生酒」というジャンルは乱立し、激しい戦いを繰り広げております。しかし、酒は本来嗜好品なので、唯一の勝者というものが現れ得ないですし、一人一人のお客様が気に入った一本一本がそれぞれに勝者です。

ですから、岩波酒造としてできることは、毎年造りを洗練し我々が美味いと考える酒を作り、皆様にきちんと情報を開示し、そして広く皆様に美味しく味わっていただける機会を設けること。それだけです。これからも、この「激戦区」の中で、お客様にとってお気に入りの選択肢の一つとなるべく努力していく所存であります。「鏡花水月 純米吟醸 生酒」をよろしくお願いします。

「鏡花水月 純米吟醸 生酒」は岩波酒造公式オンラインショップにて、絶賛販売中です。

容量300ml, 720ml
アルコール度数15度
日本酒度+1
酸度1.5
保存方法要冷蔵
味わいやわらかな口当たりとふくらみのある香り
飲み頃温度冷酒
原材料名米, 米麹
使用米ひとごこち
精米歩合59%
使用酵母きょうかい酵母901号, きょうかい酵母1801号