岩波 純米酒

29BYについて。

29BYも火入れが終わり、味も落ち着き、試飲しました。美味いです。

我々蔵人が研究のために皆でいただいた、昨今全国に名を轟かせる人気銘柄の純米酒に比べると、酸味や甘み等々は控えめで、はっきり言って一口目からの派手さはありません。しかし、良質な物に共通する、ファーストインプレッションは「あれ?こんなものか?」と地味に感じるけれども、長く付き合ううちにじわじわとその良さに感心するという、あの美点を持っています!!

是非是非、29BYの香り・旨み・コク等々じっくりとお楽しみください。

酒米あれこれ。

長野県は他県に負けず劣らず各機関により酒米の研究、育成がなされています。一例を挙げれば、たかね錦 (1952年に品種登録)、金紋錦 (1964年)、美山錦 (1978年)、しらかば錦 (1983年)、ひとごこち (1994年)、山恵錦(2017年)。

こうしたお米が豊富にあることはもちろん、これらを育てる生産者と酒蔵の距離がとても近いことが、長野県の酒蔵が有する他都道府県の蔵に比べて有する大きなアドバンテージであると言えます。

同時に、この利点は、杜氏と蔵人にその米を選択する理由を常に問い続け、蔵と風土の特徴が米の特性と相性が良いのか考えさせ、何よりそれを使って自身が醸したい味・お客様に届けたい味を実現できるのかと探求させ続けるプレッシャーとなる、とも言えます。

ひとごこち100%

酒米には大きく分けて、外側の透明な部位と、内側の白い「心白」と呼ばれる部位がありますが、「ひとごこち」はこの心白が大きいことが特徴です。

心白が大きいと聞くと、お米をガシガシ削ることができ、精米歩合23%(!)から49%程度の純米大吟醸向けの高精白な酒米を生み出しやすそうだと思う方も多いと思われます。事実、そう説明しているサイトや本はチラホラとあります。しかし、実際には、心白が大きすぎると、精米をするときに砕けやすく、高精白は難しいのです。さらに、50%以下にまで精白したお米は、精米段階で心白が剥き出しであるため、お米がもろみの中で想定以上に溶けすぎてしまうということが起きます。ゆえに、米の得意・不得意の特性をきちんと理解した上で、醸したいお酒の味を具体化する米を選ぶということが大切になってきます。

そうした背景から、岩波酒造が純米酒を作るのに選んでいる酒米は麹米も掛米も共に「ひとごこち」になります。「59%」という数字にこだわった精米歩合の酒米は、熟練された精米職人の手により長い時間を掛けてじっくりと削られます。佐田杜氏が醸したい純米酒の良さを引き出すために必要な数字であり、現段階での岩波酒造の「ひとごこち」を選択することの解答がこのお酒で表現されています!

ぜひ一本、お試しください!

「岩波 純米酒」は岩波酒造公式オンラインショップでも購入できますよ!

 

容量1800ml
アルコール度数15度
日本酒度+1
酸度1.5
保存方法常温あるいは冷暗所が望ましいです。
味わい柔らかな口当たり、米の旨味、風味を残しつつきれいな後味が特徴。
飲み頃温度冷酒から燗までお好みで!
原材料名米, 米麹
使用米安曇野産 ひとごこち 100%
精米歩合59%
使用酵母きょうかい酵母901号