「創業150年 初の純米大吟醸」

岩波酒造 通年販売へ

松本市里山辺の岩波酒造は、今年の創業150周年に合わせ、高級酒「岩波 ん美禄 純米大吟醸」の出荷を始める。強みを活かした新たな挑戦で顧客層の
拡大を図る。14日に発売し、通年販売する。

純米大吟醸は、50%以上精米した白米と米こうじ、水のみを原料とした清酒。同社が手掛けるのは初めてで、評価の高い兵庫県産山田錦を100%使った、近年掲げる酒造りのテーマに沿い、アミノ酸由来のしっかりとした「ううまみ」と鋭い「キレ味」を追求。丸2日を要するこうじづくりを徹底的に研究した。ろ過せず、一度火入れをし、一年間冷温貯蔵して、丸くやわらかな口当たりに仕上げた。

国内消費は、原料や製法を問わない普通酒が減少する一方、醸造アルコールを使わない純米酒系が支持されるなど消費者の嗜好は量から質へ変化しているという。佐田直久杜氏(56)は「お酒が必要とされる場面は変わらない。岩波らしさでニーズに応えたい」と話す。

希望小売価格は720ml税別1900円、一升瓶同3800円。問い合わせは岩波酒造(電話0263-25-1300)へ。

(横内里美)

引用: 『市民タイムス』(2022年3月13日 号) 3頁

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