全国新酒鑑評会 製造技術研究会 2019 in 広島

 

 こんにちは。岩波酒造合資会社の営業 林です。

 2019年5月29日に広島県東広島市行われた、「全国新酒鑑評会 製造技術研究会」に参加しました。長野県酒造組合が企画をしてくださり、長野県中の杜氏・蔵人たちと一台のバスに乗り、前日入りで行ってまいりました。大変に素晴らしく勉強になり、次に何をしたら良いのかという道筋がハッキリと見えました。

 全国から857の酒蔵が出品し、各蔵の製造技術の高さを計るべく作られた大吟醸と純米大吟醸がズラーーーーッと並びます。そこを杜氏・蔵人・研究者たちが一つずつ利き、確認していくという内容の研究会です。

 数年連続金賞受賞数全国1位の福島県のお酒、表情豊かで本当に素敵な秋田県のお酒、安定の新潟県のお酒、本気になったら全ての地酒メーカーを確実に滅ぼすほど超絶ハイレベルの兵庫・京都の大手メーカーのお酒、全国で名が知れ渡る憧れの蔵の出品酒。そうしたものと岩波の出品酒を比較し、どういう位置にあるのか、何が優れているのか、何が足りないのか否応無く五感(六感)全てで勉強させられます。

 全国の酒蔵の皆様、憧れの荷札酒の田中さん(ファン視点)、国税局・鑑定官の先生から得た情報・知識・興奮・情熱など持って帰り、31BY(01BY?)の造りに繋げますよ!また、自分の知識不足で理解できないことが沢山あるなーと反省しました。同世代の専務と一緒に行き、体験を共有し、目標を互いに言語化できたことは、岩波のこれからにとって大きな財産になると思います!!色々と頑張ります!

 なお、9時間程度の長時間移動中には、長野県松本市生まれの作家 一志治夫さんが執筆された、「美酒復権 秋田の若手蔵元集団 『NEXT 5』の挑戦」などを読んでいました。今回の勉強会でも「なんでこんなに旨いの?」と大感動した、秋田の5つの酒蔵について書かれた書物ですが、「地酒」「日本酒」というものを一から捉え直さねばならないなと猛省を促されました。松本の蔵もこうした結びつきと厳しさを持つようにしなくちゃいけませんし、素晴らしいモデルだと思います。