瓶の色による酒質劣化の差異。[4/10 追記]

うわっ…青の瓶、紫外線通しすぎ…?

 お酒を詰める瓶の色によって、中にあるお酒の品質劣化具合が変わる。そんな話を長野県大町市の素敵な酒屋さんに営業しているときに聞きました。

 ということで社内で実験をしました。用意したのは弊社が使用する、茶瓶、黒瓶、緑瓶、青瓶。

 中身は辛口アル添生酒を瓶火入れしたもの。四本は冷蔵庫で一週間保存、もう四本は一週間外に放置し日光に晒しました。

 調査方法は、一週間後に官能評価するだけ。

 結果は驚くべきもので、冷蔵庫保存のものは一切変化が分かりませんでした。日光に晒したものは、茶瓶と黒瓶は大きな変化はなし。しかし、緑瓶と特に青瓶はワインで言うところの「濡れた子犬の毛」の匂い、あるいは布団を干したときの匂い、業界用語で言うところの「獣臭」がひどく飲めたものではありませんでした。

 この匂いは、酒の中の成分が日光の特に紫外線を浴びることにより生じるそうで、日光香というものです。

 秋田県の新政酒造さんが以前そうした実験をして、茶瓶と黒瓶以外は使わないという決定をしたと聞いたことがあり、今日までそんなに変わるものなんかなーと思っていましたが、その決定が正しいということが弊社の実験でも実証されてしまい、大変に驚きました。

 もちろん、日光に一週間晒しっぱなしという状況は、通常の流通であればありえない状況なのですが、生産者側でそうした部分を予防ケアしていく必要はあるなーと反省させられる実験でした。

 現状、弊社で青瓶を採用しているお酒の流通にはカートンを用意し、紫外線はカットできてはいるのですが、この実験結果を受けて、今後の商品デザインで大きな変更をする可能性があります。

※追記: 茶瓶・黒瓶の場合も、色がついていたり、冷蔵庫保存のものと比べると細かく見ると変化した部分はあります。そうしたことから、通常ではあり得ないこの環境下での一週間の実験期間を、二週間、一ヶ月と延長すれば、今回の青瓶と同レベルの劣化具合に至るということは推測できます。何にせよ、実験の結論としましては、紫外線に対する防御力は「茶瓶=黒瓶>緑瓶>青瓶」であるとなります。したがって、通常に流通しており、正しく保存管理されている青瓶のお酒に関しては全く問題はないと考えます。同時に、メーカー側はそのあたりの答えを用意する義務があるとも考えます。

※ 追記2: 日頃から酒造りでお世話になっている、国税局の鑑定官の先生からの連絡で、どうやら写真の青瓶の着色に使われる銅が触媒云々カンヌンで悪さをするらしいですね。

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